正直に言います。フィリピン留学、地味です!おしゃれでも、かっこよくもない。華やかさとは程遠い。それは認めます。
「留学してきた」と言ったとき、ヨーロッパやアメリカならちょっと羨ましがられるかもしれませんが、フィリピンだと「あ、そうなんだ」で終わることもあります。
また、ネット上では「コスパ最強」「短期で伸びる」といったポジティブな情報が多いですが、実際には合わない人にはかなりストレスが大きい環境です。
それでも私は、8歳の息子との留学先にフィリピン・セブ島を選びました。2012年の自分自身の留学から数えて、合計4回以上セブ島に通っています。オーストラリアにもハワイにも行ったことがある私が、です。
この記事では「フィリピン留学はおすすめしない」と検索した方に向けて、デメリットも含めて正直に答えます。向く人・向かない人をはっきり書きますので、判断材料にしてください。
【結論】フィリピン留学をおすすめしない人・おすすめな人
まず結論からです。
❌ おすすめしない人
・ネイティブ英語に強いこだわりがある人
・衛生面や食事にストレスを感じやすい人
・「海外=快適」というイメージを持っている人
・自主学習が苦手な人
✅ むしろおすすめな人
・短期間で英語を話せるようになりたい人
・マンツーマンで徹底的に学びたい人
・コスパ重視で留学したい人
・多少の不便さを受け入れられる人
👉ここに当てはまるかどうかで、満足度はかなり変わります。
留学体験そのものをかっこよく語りたい人には向いていません。
「ニューヨークに留学してた」「ロンドンで暮らしてた」というのとは全く違う響きがフィリピン留学にはあります。留学を自分のブランドにしたいなら、欧米に行った方がいいでしょう。わざわざ地味なフィリピン留学を選ぶ必要はありません。
ネイティブ英語にこだわる人は確実に後悔します。
フィリピン人の先生はネイティブではありません。英語は第二言語です。どうしてもアメリカ英語・イギリス英語の本場の空気の中で学びたいという強い気持ちがあるなら、そちらを選ぶべきです。
多国籍な環境で外国人の友人をたくさん作りたい人にも向いていません。
フィリピンの語学学校に来るのはほぼ日本人・韓国人・台湾人です。国籍の多様性で選ぶなら、フィリピン留学は外すべきです。各学校や留学エージェントがいう国籍比率は、嘘とは言わないもののかなり水増ししています。まあ、これは欧米の語学学校でも一緒ですが。。。
フィリピン留学のデメリット、正直に答えます
フィリピン留学に対するネガティブな意見はたくさんあります。一つひとつ正直に答えていきます。
英語が訛っている
フィリピン人の英語は、海外の外資系企業がコールセンターに採用するレベルです。インド英語のようなクセの強さとは全く異なります。むしろ母音がはっきりしていて聞きやすく、初心者にとってはスムーズに英会話習得につながる発音です。
が!それでもネイティブではありません。ネイティブの発音は期待してはいけません。
日系の語学学校であれば、日本人留学生が発音にうるさいことをよく知っているため、採用段階でかなり絞っています。気になる方は留学前にオンライン英会話で試してみてください。平均的にはオンライン英会話の先生よりも質が高いと思います。
なお「フィリピン訛りになってしまうのでは」という心配はほぼ不要です。数ヶ月の留学で訛りがうつることはまずありません。普通に日本訛りの英語のままです。
発音を改善したいなら、マンツーマン授業で発音に特化した時間を取ることをおすすめします。1日30分、毎回の授業の最初の10分だけでも、1ヶ月後にびっくりするほど変わります。「ネイティブの真似」より先に「日本っぽい発音を脱却する」ことが最初のステップです。
治安が悪い
セブ島は観光地ですが、日本と同じ感覚で行動するのは危険です。
・夜の一人歩き
・スマホを出しっぱなし
・タクシートラブル
👉このあたりは普通に起こり得ます。
ですが、セブ島の治安は、留学先として有名な都市と比べて決して悪くありません。Numbeoという犯罪指数を比較できるサービスで実際に確認してみてください。ロサンゼルスとセブ島を比較すると、セブ島の方が治安が良いという結果が出ています。
起きやすいトラブルはスリです。バッグをしっかり管理することで大半は防げます。暴力や差別的発言はセブ島ではまず考えられません。フィリピン人の気質的に、見知らぬ人に突然暴力を振るうようなタイプは極めて稀です。深夜に飲み歩いたり、人気のない道に入ったりしない限り、問題になることはほとんどないと思います。
食事が合わない・まずい
これはかなり個人差ありますが、
・油っこい
・味が単調
・日本食が恋しくなる
👉実際、1週間で飽きる人もいます。
正直これは「学校による」としか言えません。ポジティブな面を上げておくと、今のセブ島留学では、日本人はどの学校にとっても重要なマーケットです。日本人に合わせた食事を提供するよう各校が努力しています。実際、息子はセブ島にいる間、日本にいるときより食欲旺盛でした。
施設が古い・環境が悪い
・トイレ
・シャワー
・虫
👉このあたりは、日本と同じレベルを期待すると確実に後悔します。
ただ、これも学校によります。フィリピンでは建物の築年数がそのまま施設のクオリティに直結する傾向があります。学校選びの際に「いつ建てられたか」「最近改装したか」を確認するのが一つのヒントになります。
学校の宿泊施設に泊まる方(寮型)は、日本の30年前の建物よりもひどいと思っておけば、そこまで心を打ち砕かれないと思います(苦笑)。
多国籍じゃない
その通りです。ほぼ日本人・韓国人・台湾人です。国籍で選ぶならフィリピン留学は外すべきです。
ただし一点だけ。欧米の語学学校でも、英語力によってクラスが分けられます。英語力が低い場合、欧米でもアジア人が集まるクラスに入ることになります。「欧米に行けば自動的に多国籍環境が手に入る」わけではないことは知っておいてください。
韓国人が多くて英語環境じゃない
その通りです。ただしフィリピン留学はマンツーマン主体なので、周りが誰であるかはそこまで重要ではありません。というのも、学習の大半は先生と1対1で行うため、周囲の国籍は関係なくなります。留学生同士の英会話はおまけ程度に考えておきましょう。
なお、日系の語学学校は韓国人はほとんどいません。
短期では効果がない
1週間程度では英会話力の向上を実感するのは難しいです。ただし「自分の現在地の確認」という点では大きな意味があります。
日本にいると、英会話の機会は英会話スクールで30分〜1時間グループクラスを受けるか、仕事でちょっと使うか、道端で外国人と少し話すか、その程度です。1週間留学すれば、いやでも様々な人と英会話をすることになります。「自分の英語力はこの程度なのか」とはっきり自覚できますし、何が足りないかも明確になります。
旅行でもいいのでは、と思う方もいるかもしれません。ただ旅行中に英会話をじっくり話す機会はほとんどありません。授業プラス放課後の実践があってこそ、自分の英語力が授業でも実践でも確認できます。
1ヶ月であれば、本気で取り組めばかなり明確な成果が出ます。1日8時間、1ヶ月で160時間の英会話です。リスニング力はTOEICで100点以上上がることも珍しくありません。自分が喋った量だけ、聞こえるようになるからです。
帰国後すぐ忘れる
留学だけで英会話の勉強が完結していると思っているからです。留学はあくまで土台を作る期間です。帰国後も継続することが前提です。
欧米留学と比べて格下に見られる
格下でいいじゃないですか。英会話ができるなら、それでいいんじゃないでしょうか。欧米留学をした人のほとんどは、英会話を習得せずに帰ってきます。同じ期間フィリピンで学べば英会話の土台ができていたのに、ということは少なくありません。
衛生面が不安
温かい国なので、衛生面は気をつける必要があります。食中毒は起きることがあります。こまめな手洗い・うがい・アルコール消毒を心がけること、不安なら学校の食事以外はなるべく避けることで対策できます。
病気になったとき不安
どの学校でも一定数の体調不良者が出るため、対処法はマニュアル化されています。熱や腹痛が多く、現地の薬で対処できることがほとんどです。日系の語学学校なら日本語でサポートを受けられます。セブ島にはジャパニーズヘルプデスクという日本語対応の病院もあります。
留学の最大の失敗とは何か
少し考えてみてください。留学における最大の成功は何でしょうか。ネイティブのように流暢に英会話ができるようになること、だと思います。
では最大の失敗は何だと思いますか。
それは、高い費用と時間と日本での様々な犠牲を払ったにもかかわらず、英会話ができないまま帰国することです。
これが一番最悪です。下手な発音でも会話ができる方が、英会話ができないよりはるかにマシです。
多くの人は留学に対して欲張りすぎています。外国人とたくさん交流したい、おしゃれなカフェに行きたい、恋人を作りたい、観光もしたい。気持ちはわかります。ただ実際に留学してみると、海外で生きることの大変さ、英会話を習得することの大変さを身をもって知ることになります。そうなると、そういった期待はほぼ消し飛びます。
実際、期待通りにいかずに挫折し、学校を退学したり逃げ出したりする人も少なからずいます。華やかに見える欧米留学も、地味な努力をしなければ英会話は身につきません。行けば誰かが勝手に英語力を上げてくれるわけではないのです。
だったら、その地味でつらい期間は短ければ短いほどいいと思いませんか。さっさとセブで詰め込んで、下準備ができたら新天地に飛び立てばいいんです。
それでも私がフィリピン留学を選ぶ理由
英会話習得という一点だけを考えたとき、フィリピン留学は最強だと思っています。
理由はシンプルです。1日8〜12時間のマンツーマン英会話が確保できる場所が、世界でここしかないからです。土日も同じルーティーンを作ることができます。
欧米留学で英会話を身につけた人は、授業外で死ぬほど努力しています。なぜなら、授業以外に英会話のチャンスを自分で作らないといけないからです。数時間のディスカッション授業だけで英会話が身につくはずがありません。それはあまりに運任せで、確率の問題でもあります。
一方フィリピン留学なら、マンツーマンで確実に英会話量が確保されます。運に左右されることがなく、学習時間を最初から計算できるんです。1日何時間、何ヶ月で何時間の英会話をこなせるか、入学前から見通しが立てられる。これがフィリピン留学最大の価値だと思っています。コストが安いのはおまけです。本質は「無駄のなさ」です。
また、何でもフィリピンは欧米よりも環境が悪いと考えるのも正確ではありません。オーストラリアに行けば、シャワーの水不足やホームステイ先との相性、学校まで毎日1時間かけてバス移動といった別の理不尽な条件が出てきます。停電もフィリピンだけでなくオーストラリアでも起きます。ワイキキは夜になると、ホテルが立ち並ぶエリアからそう離れていない場所でもドラッグを売っている人を見かけることがあります。セブ島よりも危ないと感じる瞬間が正直ありました。フィリピン固有のデメリットと、留学全般に起こりえることをきちんと区別して考えることが大切です。
欧米留学とフィリピン留学、どちらを選ぶべきか
誤解してほしくないのですが、欧米留学には欧米でしか体験できないことがたくさんあります。
ロンドンには歴史があります。アイルランドは日本人が少なめで本格的な英語環境に飛び込めます。バンクーバーやシドニーはワーホリでも人気の場所です。ハワイはザ・リゾート、LAも留学先として根強い人気があります。近年は日本人への好感度も高まっており、野球好きにはさらに魅力的な場所になっています。同じリゾート地でも、マルタ島の留学は独特の素晴らしさがあります。
どこも魅力的な留学先です。欧米留学はネイティブ英会話に近づくという点でポテンシャルが相当高いことも間違いありません。
ただ大事なのは、自分の英会話力の現在地と、留学できる期間です。英会話力を中級・中上級レベルまで鍛えることを最優先にするなら、私はフィリピン留学が多くの人にとって間違いない選択だと思っています。
フィリピン留学が向いている人
場所にこだわりがあるなら、無理にセブに来る必要はありません。
ただ「どこでもいいから早く英会話を身につけたい」なら、セブを選ぶべきです。
とにかく早く英会話ができるようになりたい人。環境より学習量を優先できる人。地味でいいから確実に結果を出したい人。そういう方には、フィリピン留学が最速の選択肢だと思っています。
フィリピン留学に興味が出てきたなら、まずはセブ島留学の全体像を確認してみてください。費用・学校・準備まで一通りまとめています。
親子での留学を検討している方はこちらも参考になると思います。
Q:フィリピン留学は英語が訛りませんか?
A:数ヶ月の留学で訛りがうつることはほぼありません。フィリピン人の英語は 外資系企業がコールセンターに採用するレベルで実用上問題なく、 母音がはっきりしていて初心者にも聞きやすい発音です。
フィリピン留学の治安は大丈夫ですか?
Numbeoの犯罪指数ではロサンゼルスよりセブ島の方が治安が良い結果が 出ています。スリへの注意は必要ですが、暴力や差別的発言はほぼありません。 深夜の一人歩きのような明らかに間違ったことを避ければ問題になることはほとんどありません。
フィリピン留学は短期でも効果がありますか?
1週間では英会話力向上の実感は難しいですが、自分の英語力の現在地確認 として大きな意味があります。1ヶ月本気で取り組めばTOEICリスニングが 100点以上上がることも珍しくありません。
フィリピン留学は欧米留学より格下ですか?
英会話習得という点では格下どころか最強だと思っています。1日8〜12時間の マンツーマン英会話が確保できる場所は世界でここだけです。学習時間を 最初から計算できるのがフィリピン留学最大の価値です。
フィリピン留学で病気になったとき不安です
どの学校も対処法はマニュアル化されています。日系学校なら日本語 サポートあり。セブ島にはジャパニーズヘルプデスクという日本語対応の 病院もあります。不安な方はまず短期留学でお試しするのがおすすめです。病院からどのぐらい近いのか、常駐医師がいるのかなどは、公式HPを見たり、説明会などで聞いてみてください。
